京阪電気鉄道6000系

京阪電車に乗ると、いちばんよく見かける形式ではないでしょうか。6000系は特急や急行をはじめとして、何にでも活躍しています。

6010。8両編成。特急運用。

この形式が登場した時は（もう20年以上前にもなりますが）、それまでの京阪には無い斬新なデザインで、強い印象を受けたのを覚えています。京阪の車両といえば、現在も当時の姿のまま活躍する2601のようなイメージでしたから。

6001。7両編成。準急運用。

同じく6001。7両編成。普通運用。
「中之島ウエスト冬ものがたり2014」ヘッドマーク掲出。

こちらは6051。7両編成。普通運用。
上と同じく「中之島ウエスト冬ものがたり2014」ヘッドマーク掲出。

ｅ-ｋｅnetPiTaPa10周年ヘッドマーク掲出の6051。
7両編成。

この6000系で確立したイメージは、以降の京阪電車の車両に引き継がれていきます。京阪の車両史のポイントとなる車両といえるでしょう。

6003。7両編成。

6003。

6053。6003の淀屋橋側先頭車。

6005。

6055。回送中。

6055の側面。

初登場は1983年。京阪本線の1500ボルト昇圧前に登場しています。1993年まで少しずつ製造されて増備されていっていますので、同じ形式といえどもバリエーションがあります。最近始められたリニューアルも、さらに変化をもたらしています。

6057。リニューアル施工車。

6009。扉の間には大きな下降式窓が２つ。

6009の車内。
7200系や9000系と比べると乗務員室との仕切りの窓は小さめ。

6014（と6114、6614の3両）は、もともとVVVF制御でした。そのため同じVVVF制御の7000系に編入されてしまい、そのかわりに2代目の6014、6114、6614の3両が製造されています。こういう経緯のために、この3両は7000系の車体に準じた作りとなっており、6014は7000系と同じ顔をしています。

6014。特急運用。見た目は7000系。
運転音を聞けば、7000系でないことが分かる。

6014。

6014の車内。こちらも見た目は7000系。

1984年に第24回ローレル賞を受賞しています。これは京阪電車の車両としては、初めての受賞でした。京阪電車の車両では他に、3000系（2代目）が受賞しています（2009年の第49回ローレル賞）。